麺類を愛してやまない福岡県民のハートをがっしりと掴んでいる「博多うどん」。最大の特徴は舌の上に乗せただけで溶けてしまうほど柔らかい麺にあり、ふわふわした食感を好む人も、そうでない人すらも魅了しています。そんなうどんに合わせるのは、魚や昆布から出汁を取り、醤油を合わせて作られるあっさりとした透明な出汁。ゴボウの天ぷらをトッピングして食べるのが定番で、上品な味わいを楽しめます。実はうどん伝来の地であるとも伝えられる福岡は、うどん好きな人にとってまさに聖地と言える場所。そんな福岡に根付き、愛される有名店を紹介しましょう。
福岡のご当地グルメ「博多うどん」についてのコラム
「うどん居酒屋」の先駆け店をピックアップ!
福岡県出身の芸能人がうどん好きを公言するなど、福岡・博多ではうどん文化が広まりつつあります。そんな中で注目されているのが、新しいスタイルの「うどん居酒屋」という形態のお店です。その魅力は、文字通り、居酒屋としてお酒やおつまみを楽しむことができ、〆のうどんまでそのお店で完結できるという便利さ。気軽に飲んでうどんをメインにしたいとき、しっかりと飲み会を楽しんでうどんをみんなでシェアしたいときなど、様々なシチュエーションで利用することができるのも魅力の一つです。
「二〇加屋 長介」はこんなお店
「二〇加屋 長介」は、大衆酒場をコンセプトに作られたお店です。壁一面にはお品書きが掲げられていて、肉料理、お刺身、揚げ物、一品料理など種類も豊富に揃えられており、あれもこれも注文してしまいたくなります。賑やかで楽しく過ごせるような、お店のこだわりが見えてきます。
うどん居酒屋の形態はこうして始まった
2010年のオープン当初から、こちらのお店で力を入れていたのが「手打ちうどん」です。お店のオープン前、博多うどんの名店で修行を積んだ店主がこだわり抜いて仕上げた、コシのあるうどん。その麺に優しく上品な味の出汁が加わり、お店の名物料理としてメニューに並びました。このうどんを食べるためだけに訪れるお客さんも少なくないそうです。そのうどんの美味しさが広まり、「美味しいうどんが食べられる居酒屋」として認知され、現在はうどん居酒屋と呼ばれるようになりました。