福岡の名物グルメ「焼き鳥」

鶏肉の消費量が全国一位の街・福岡で最も愛される鶏料理が焼き鳥です。新鮮でジューシーな鶏肉は、もも肉に皮、レバーまで美味しさが約束されたも同然ですが、牛肉や豚肉、海鮮がメニューに並ぶのも福岡ならでは。「ねぎま」に使用される野菜にも玉ねぎが選ばれるなど、随所で独自色が輝きます。塩味が好まれることが多い福岡の焼き鳥は、一度に10本以上の注文をする人も多いほどあっさりとした味わいであり、サービスで提供されることが多いタレ付きのキャベツも名物の一つ。福岡に店を構える珠玉の名店の数々をじっくりとご覧ください。

福岡で焼き鳥屋さんに入ると、何も注文していなくてもまず、生のざく切りキャベツが出てきます。ポン酢がかかったものが多くさっぱりと食べられて、こってりとした焼き鳥の箸休めにぴったりです。しかもこのキャベツはおかわり自由なことが多いそうです。この嬉しいサービスは、福岡特有のものだそうで、福岡県民の方は他府県で焼き鳥屋さんに入るとキャベツが出てこないことに驚くそうです。キャベツは胃もたれの予防になるので、焼き鳥もおいしくたくさん食べられます。

福岡で焼き鳥屋さんに入り、出てきたキャベツを少し食べたらはじめに注文するのが「豚バラ」です。これは豚バラ肉と玉ねぎを串に刺したもので、塩味で出されることがほとんどです。鶏肉じゃなければ焼き鳥ではない…と県外の人は思ってしまいますが、福岡県民は「串に刺したものは全て焼き鳥」というスタンス。豚バラのほかにもイカやタコ、つくねやソーセージ、えのきのベーコン巻きなどいろいろなものを串に刺していただきます。子供が好きな具材も多く、福岡では家族で焼き鳥屋さんに行くのも普通だそうです。